●オブジェクトとリレーションのデータ表現


02448改/02448 VFF15672  T's-Neko         RE^3:データとオブジェクトの違い
( 6)   99/01/23 12:04  02390へのコメント

  小林 浩一 さん、こんばんは。T's-Neko です。(^o^)o

>  とりあえず,今回は方法論的な話ではなくて,それ以前のところで
>つまずいています.それがデータとオブジェクトの違いとは?ということで,

データは、識別するための道具と考えています。

・数えられるものの『識別』(もの、概念など)
・程度の『識別』(長さ、重さ、位置、時間、金額など)
・デジタル実体(絵、音など)

その表現方法が何であれ、形がクラスであっても
構造を持っていてもデータとして意識しています。
逆に、オブジェクトに求めることが識別だけの場合や、
オブジェクトの表現属性が1つの場合、
組み込み型で実装することもあります。
Object から継承していようが関係ありません。
ただし、データとオブジェクトが同じ実装の場合、
両者を兼ねることがあるので、あまりどちらであるか
明示しても不具合が出る場面があるかなと考えています。

オブジェクトに格納されるデータは、

・自分の識別のためのデータ(名前)
・対応付け先の識別のためのデータ(ポインタ)

に分けられます。(対応付け先が概念としてあるだけで、
実装されていないことが多い)
こう考えると、あらゆるものがネームとリレーションで
成り立っていると思えるようになります。

一方、オブジェクトは、一般に言われるとおり、
現実にある「もの」や概念や役割です。
それは識別するためだけでなく、その意味や
特性や振る舞いなどをひっくるめたものです。
データ値とその意味(属性名)を用いて
オブジェクトを表現します。

デジタル実体(絵、音)もデータです。
これは識別のためのものではありませんが、
これもデータとします。
大体は、オブジェクトの表現属性が1つ
(データ自体)だけなので、オブジェクトも
兼ねることがよくあります。
ただ、デジタル実体が作品となって、作品名がついたり
作成日がついたりして、オブジェクトらしくなっていきます。

--- Neko.
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