井上喜久子の瑠璃色アクアリウム #25

08992/08992 VFF15672  とんさんねこ     井上喜久子の瑠璃色アクアリウム #25
( 8)   96/03/30 08:19

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 ○      井上喜久子の瑠璃色アクアリウム 第25回      ○
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◇◇ オープニング ◇◇

  はーい、こんばんは。井上喜久子でーす。 オー!ノー! 最終回なのね、
 今日はね。 どうしよう〜。なんかもう、心臓がドキドキしるんですけどね。
 でもちゃんと、おねぇちゃん、いつものように完璧なラジオ目指して...(笑)
 これはをいをいですね。 では、最終回、最初の「をいをい」をやってみま
 しょうかね。
  「せーの! をいをい!」
  「はいはい。」
 あー、なんかこれもね、これだけでもドキドキしちゃうんだけども。
 でも、あのホントに、今日も楽しい番組になるように、したいなと思っています。
 では、これからの30分、私と一緒にちょっと不思議な、瑠璃色な時間を過ごし
 ましょうね。


◇◇ おねぇちゃんにきけー! ◇◇

  さぁ、いよいよこのコーナーも今日で最後。 がんばって答えちゃいますね。
  「おねぇちゃんにきけー!」


 □「お花に詳しいおねぇちゃんに質問します。貴ノ花の花言葉は何ですか?
   ...すいません。」           (神奈川県・ペダル文夫くん)

  あははっ(笑)。なんか絵まで書いてくれてるんだけど、どうもありがとう。
 あたしが思うに、ほら、貴ノ花は今年の春場所も優勝したんだよね。すごいよね。
 だからたぶん、優勝だ!ゴーゴー! という感じかな。はい、どうもありがとう。


 □「僕は受験生だったので、たくさん試験を受けていて思ったんですが、なぜ
   試験問題は『計算せよ』とか、いちいち挑戦的なのですか。そこで、いつも
   楽しい喜っ子さんが問題文を作るならどういう風にしますか。おねぇちゃん
   が作ればみんな100点まちがいなし!」  (山形県・夢見る少年くん)

  はい、どうもありがとう。 PSでいろいろ、お疲れさま、1年間ありがとう
 ってことも書いてあります。どうもありがとう。
  そうだよね。ホントいいところに気が付いたよね。なんで子供たちは勉強が
 いやだかって、やっぱりそうだよね。計算せよ、とかやっぱりいやだよね。
 楽しく勉強できるようにどうして偉い人は考えてくれないんだろうね。
  そうだなぁ。わたしが問題考えるとしたら、あたし他にそんなできることない
 けど、ほら歌うのは好きだから。 なんかバカの一つ覚えなんだけど。 歌いな
 がら聞く。たとえば、1年生の教室では、
  「はーい、みなさんこんにちはー。今日は算数でーすね。1たす1は?」
  「2!」
 こんな感じで(笑)。なんか、小学校、オペラみたいになっちゃうね。
 ホントに、九九とか歌にすればいいんだよね。
  「2、2んが、3。」
 あっ(笑)。
  「2、2んが、4。 2、3んが6。 2、4が8。 2、5、...?」
 ごめんなさい(苦笑)。わたしもう既に九九を忘れた(笑)。 でも仕方ない
 よね、普段の生活って九九言うことないもんね。みんなも忘れてるよね。
 でもたとえばこんな風にみんな歌ってみたらきっとつらい思いなんてそんな
 少なくなると思います。


 というわけで、おねぇちゃんにきけー!は、以上でおしまいです。 おはがき
 送ってくださったみなさん本当にありがとう。そして、読めなかったおはがき
 のことを思うと、うーん、ごめんなさい。
 ただ、ホントに一枚一枚読みながら、ホントに苦しい悩みとか、がんばれーっ!
 っていう気持ち。 でもそれは、心の中にきっと答えがあるんじゃないかな
 って、思います。 今でも悩み事とか分からないことがあったら、これからは、
 おねぇちゃんにきけ〜!は無くなっちゃったけど、分からないことは、自分なり
 に何か新発見をするのもいいと思うし、辞典とかで調べてみるのもいいと思うし、
 また悩み事は、いろんな人に聞いたり、何度も何度も問いかけて、前向きに
 進んでいったら、わたしは、嬉しいと思います。


◇◇ 瑠璃色アクアリウムの思い出 ◇◇

  先週送ってね、と言ったおはがき,ホントにたくさん来ています。
 どうもありがとう。


 □「番組の中でとくに思い出に残ったものを言います。...」
                     (東京都・ほーじやかい(?)くん)
 ・(第5位)ゲストが来てくれた時

  ねぇ。ホントにゲストが来てくれると、もうなんか嬉しくってね、誰かと
 おしゃべりするのはすごく楽しいなって思って。

 ・(第4位)恐かった、トワイライトシンドロームのドラマ

  恐かったねぇ。 分岐点があってね、いろんな風にドラマが分かれていくん
 だけども。 ホントに、構成作家のラムジイさんが毎回毎回山のような台本を
 持ってきて、ホントにその場でゲストと一緒にドラマしゃべってって、どっち
 の分岐点に行く?じゃぁこっち。とか言って、初めてその台本をわたしたち
 もらって、初めてここでしゃべるってやり方だったから、ホントに私たちも
 どういう風にドラマの結末がなるのかなって、ドキドキして面白かったですね。

 ・(第3位)瑠璃色アクアリウムの恋愛ドラマ

  どうもありがとう! わたしもこのね、結構ほのぼのとした恋愛ドラマ好きで、
 これもラムジイさん、同じあのおどろおどろしい作品を書いた人とは...。
 「〜先生が、好きなの!」とかね、同じ人が書いたとは思えないようなドラマで。
 これも、おはがきを元に文学的な作品がいっぱいあったと思います。

 ・(第2位)おねぇちゃんにきけ〜!

 はい。今終わったものですね。 あのー、あたしは今まで人から聞かれない人生
 送ってきて、まぁ道歩いていて「〜銀行どっちですか。」ってのはよくあった
 けど、分からないことをあたしに聞いてくるのは、今まで私の周りにはほとんど
 いなかったんだけど、このコーナーのおかげでたくさんの人があたしにいろんな
 こと聞いてくれて、なんかあたしすごい物知りみたいな気分になってとっても、
 いい気持ちでした(笑)。どうもありがとう。
 
 ・(第1位)宛先を忘れたおねぇちゃん

 ねぇ。そんなこともあったね。 あたしはすっかり忘れてたんだけど、今これを
 読んで、あぁ、宛先を忘れたこともあったなぁって。 いつも「宛先は最後に
 お知らせする住所に送ってね。」と番組の途中で言いつつ、最後まで宛先を言わ
 なかったり。 ホントにねぇ、まいったまいった(笑)。

 で、「1年間、ホントにふんわりのびのび、ありがとうございました。」と
 はがきに書いてあります。 もうこちらこそ、ホントにありがとうねぇ。
 それでは、もう一枚いきましょうかね。


 □「 喜っ子さんこんばんは。
    ついにこのときが来てしまいましたね(涙)。
    思えば、6ヶ月なんて早いですよね。
    番組の始まる前の時間は30分でも3時間のように感じられるのに、
    番組が始まると3分のように短く感じられるのはなぜでしょうね。

    この番組からは、夢と、心と、笑いをもらいました。
    年末の「井上喜久子95年を語る」の井上喜久子2号の話は
    ためになる、いい話だったな。
    いちじくケーキ、商品サンプルの話は笑いました。

    あと、シアターアクアリウムは、
    甘く切ない話で良かったなとしか書くことができませんが、

    そろそろ後がよろしいようで。
    最後に言わせてください。

    喜っ子さんありがとう。
    でも、さよならは禁句です。
    きっと、また、会えると信じているから。

    出会いがあれば、別れもある。
    わかってるけど悲しい。

    でも、別れがあるから出会いがあると僕は信じる。
    ほんとにありがとう。
    もっと喜っ子さんの声が聞いていたい。 」

                (徳島県・星空経由で届いてますくん)

  どうも、ありがとう(涙)ごめんなさい。 もう、おたちゃんこんな音楽
 流して。うぇーん(涙)。 楽しく最終回やろうと思っていたけど。 なんか、
 ね、こういうおはがきたくさん頂きました。 まだ読み切れないけど、ホントに
 ホントに、どうもありがとう。

  で、ホントに、あたしにとっても、とっても楽しい番組で。 あたしね、あの、
 昔話になっちゃうんだけども、昔からの友達に「喜っ子が声優やってるなんて
 信じられない。」って未だに言われるのね。 何でかというと、昔からすっごい
 舌足らずで、友達同士の中でもホントにしゃべること下手だし、あの、昔から
 なんか今もそうなんだけど滑舌悪いし、そんなわたしが声優になりたいって思っ
 て、で、声優になるには頑張らないと思って、でもやっぱり、声優としての
 お仕事をやってるときってのは、なんか不思議なの。みんなラジオ聞いてくれ
 てる人にはわかると思うんだけど、あたし普通にしゃべるとどうしてもしゃべり
 方が、なんか、ちゃんとしてなくてしゃべるの下手なんだけど、なんか台本を
 見ると心の中って言うか体のどこかにスイッチがあるみたいで、台本を読んだ
 途端に、「ぷちっ」ってスイッチが入って、台詞を間違えないとかしっかり
 しゃべるとか、すっごくそう思って、だからあたしにとって声優のお仕事って
 いうのは、とっても大変だけどやり甲斐がある、すごく真剣勝負、なのね。
 でも、この番組だけはホントにわたしのままでいいんだって、なんかあたしに
 とってはお仕事という言葉では語れないような、ホントに、お友達としゃべって
 いるみたいな、もう言葉は間違えるし舌足らずだし、そんな自分のまんま、
 楽しいまんまでおしゃべりできてホントに夢のような番組だったと思います。
 これもホントに「をいをい」のおかげだし、聞いてくれるみんなからの暖かい
 おはがき、みんなの暖かいこころおかげだと思って、ホントに感謝しています。

  あと、ここでもう一つ。 みんなにね、ご報告があります。 実はあたし、
 5月に、結婚することになりました。 あの、別に結婚するからね、お仕事を
 少なくしてるってわけじゃなくって、今話したみたいに、あたしは、春から、
 先週だっけ、今年の初めだっけ。あたしがお仕事減らしたいと思って、この
 春からも、レギュラー番組とかいくつかお話頂いたんだけど、やっぱりごめん
 なさいって、今あるレギュラー番組を精一杯頑張るということと、あとは、
 単発のお仕事はもちろんやらせていただきたいし、ただすごく、いろんなこと
 が忙しすぎて、自分にこころの余裕が無くなって、このままじゃいけないって
 思ったのね。 あたしは、あの、おはがきでもあったんだけど、結婚するって
 噂を聞いたんだけど仕事もやめるんですかとか、仕事をだんだん減らしていっ
 て声優引退するって本当ですかとか、そんな噂も流れてるらしいんだけど、
 そんなこと全然無くって、わたしはやっぱり声優として頑張りたいからこそ、
 ここで休もうと思っています。 で、一本一本のお仕事を大切にしていきたい、
 っていうわがまま、かな。 それと、今までいろんなお仕事やりながら、
 ホントに、もっと勉強したいこといっぱいあって、自分の声に対してもすっごい
 不満がいっぱいあって、もっとこういうのじゃなくって、もっと目指すものが
 あって。なんかオペラ歌手のある人が自分の声に納得するまで30年かかった
 っていう新聞の記事を読んだことがあって、とってもよく分かるのね。 自分
 自身がまだまだだめだってことが、なんかわかってきたのと、もっと頑張りたい。
 わがままでお仕事減らして、いろんなこと勉強したいなと思っています。
 えー、そんなわけで、あの、結婚することも、1つのきっかけになったことは
 確かです。 新しい生活が始まってね、自分でどうなるんだか予想も付かなく
 って、なんか器用にあっちも楽しくこっちも楽しくできたらホントはいいのかも
 しれないけど、でも、声優としては頑張りたい、もっとずっと貴重な仕事だと
 思って頑張りたいと思います。 なんか、この何年かの間にいろんなお仕事
 やってきて、たとえば声だけのお仕事じゃなくてビデオに映ったりとか、
 あとつい最近出た「La Siren」という写真集が出て、写真に写ったりとか取材が
 あったりとか、そういうものもあたしいつも思うんだ。声優として生かしたい
 って、何か写真に撮られたこの気持ち、写真に撮られた時にこういう服を着た
 自分の気持ちを声優として生かしたい。 あと励ましとかのお手紙をもらった
 ときの喜びとか、あと、ホントに時々なんだけど「こないだの番組のあれは
 良くなかった。」とか、ちょっとつらい言葉もちゃんと受け止めて、でも、
 その気持ちも声優として生かしていけたらいいなって、いつも思っているから、
 どんなことも恐く無くなったんだ。 もしなんか、大変なことも、この大変な
 気持ちも、いつか作品に生かしたいなって、そんなふうに生意気だけども、
 思っています。 でも、そんなわけで、井上喜久子は、前向きなの。 ごめん
 なさい。 それで、あの、この番組やめないでっておはがきは、ホントに、
 ごめんね。 ホントにごめんなさい。 でも、おねぇちゃんのわがままだと
 思って、許してください。 それでは、はい。もう一度言います。 みんな、
 たくさんんのおはがきありがとう。 そして、たくさんの優しさをありがとう。


◇◇ エンディング ◇◇

 ☆ BGM「星空経由で届けたい」

  あのぉ、さっき、ひとこと言おうと思ってて忘れたことがありました。
 結婚する相手の人は、あの、高校生のときの同級生というただそれだけです、
 さようならー!さよならじゃなくて、恥ずかしい〜! 一応これだけは教えて
 おかなくちゃと思っていました。 はい、ということです。

  えー、ところで、こん〜なに楽しい番組をおしゃべりできたのも、ホントに
 この素敵なスタッフのみなさんのおかげだと思っています。
  「お疲れさまでーす。」
 え?何?何? うわー、ありがとう。すごいきれい。すごいこんなに。
 ありがとう。あ、師匠までありがとう〜。みんなお花いっぱいホントに
 ありがとう。(拍手) 丁度あたし、みんなのこと言おうと思ってたの。
 一番最初に大きな花を持ってきてくれたのはディレクターさんのおたっきぃ
 佐々木さん、もういっつもニコニコしてね、あたしがどんーなに失敗しても
 「いいっすよー!OK!大丈夫っすよー!」ってなんかおたちゃんの優しさ?
 ホントにあたしはたくさん救われました。どうもありがとう。 そして、
 めがきらさんが来てくれたの。めがきらさんはもちろん知っている人は知って
 いると思うけど、ヒューマンのねトワイライトシンドロームのときからお世話
 になって、恐い話をするときは目がキラキラさん。いつもはホントになんて
 いい人なんだろうって、ホントに好青年!って感じなんですよねぇ。ホントに
 なんでこんなに恐い話が好きなんでしょうかねぇ。何かあるんでしょうかねぇ。
 あと、メディアレモラスの師匠もね、前にもゲストに来てくれたんですけど、
 師匠お花どうもありがとう、ホントに大ボケのあたしの師匠です。 あと、
 メディアレモラスの原田さん。いつもホントにありがとう。この番組を楽しく
 するためにいつもいろんなところで気を使ってくれて、よくこの番組で会う
 前に昔のすっごい面白い漫画とかをあたしに貸してくれて、感謝の気持ちで
 いっぱいです。 そしてわたしの目の前に座っているのが、作家さんのラムジイ
 さんです。なんとラムジイさん、こんなにいい人はいないってぐらいいい人で
 あたしがおしゃべりするのが可能、しゃべれるのもラムジイさんのおかげ、
 いつもやさしくをいをいやってくれる、あ、をいをいするときだけは顔が怒って
 ましたよね。ラムジイさん今度5月に本を出すんです。ちょっとパソコンの
 世界ではちょっとすごい人で、今度パソコンの小さいやつで、NECのパソコン
 でしたっけ、セガサターン? そう、IBMのパソコンの、文庫本じゃなくて
 単庫本じゃなくて、とにかく本を「パームトップPC-110電脳生活マニュアル」
 って本を出すんですよ。なんか文章もいろんな雑誌とかで書いてるらしいん
 ですけど。 あの、パソコン通信の方も、ぜひ面白いと思います。 読んで
 みてください。 あとは、この番組のメディアレモラスさんからはね、5月に
 この番組の名場面集というか迷場面集というか(笑)、そのCDが出ることに
 なりました。瑠璃色アクアリウムセレクションというCDが出るそうです。
 これはホントにこの番組の半年間の楽しかった部分を選り抜きカバーした
 感じじゃないかなと思います。

  そんなわけで、ね、あのー、ホントにこれからも、わたし、うん、明るく
 やっていきたいと思います。 この番組を聞いてるみなさんも、いろんなこと
 前向きに明るく考えてくださいね。 みんなの幸せをホントーにこころから
 お祈りしています。

  さて、それでは、いつかどこかでまた、
        わたしと一緒に二人っきりで
            素敵な時間を過ごしましょうね。

  お相手は

    井上喜久子 でした。

  おやすみなさい。


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  8 ^o   提供:メディアレモラス
  u    96/03/29(金)26:30〜27:00