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Sage Plaisir J

2003/07/28

[PDA各メーカーが独自開発のARMプロセッサを採用]

2003年7月18日、ソニーは新型CLIEに、独自開発したARMプロセッサ CXD2230GA「Handheld Engine」を搭載した PEG-UX50 を発表した。 8月9日発売予定。一方、サムソンはARM系プロセッサとしては最速となる S3C2440 というプロセッサを発表した。今年度第4四半期に量産を 予定している。サムソンは、WindowsCE機を多数発売しているので、 そのどれかに組み込まれるのはまちがいないだろう。

2000年、インテルがStrongARMを開発したことで、WindowsCEの代表 であるPocketPC(現在はWindowsMobile)は、ARM専用となった。 これまで非力だったPalmも、ARM機になった。 それを受けて各半導体メーカーは、ARM系プロセッサの開発に 乗り出してきた。その成果が、最近発表されてきている。

ソニーの CXD2230GA は、動作周波数こそ最高123MHzと高くないが、 CLIEの機能のほとんどを1チップに組み込み、MPEG-4の再生に適した 構造になっているため、大きな動画をスムーズで低消費電力で 実現している。音楽再生は従来機2.3倍の16時間に、動画再生は 1.4倍の5時間になった。動作が軽いPalmなら、この周波数でも アプリは十分に動くと判断したのだろう。1チップ化によりCLIE 本体の小型化にも貢献している。

サムソンの S3C2440 は、最高動作周波数が533MHzとあり、PDAに 組み込めるものとしては現在世界最速だ。現在主流の0.18μより 細かい0.13μのプロセスを使っているが、消費電力は未公開だ。 0.18μより細かくなったら、消費電力の低下の割合は小さく なると言われているため、PDAとしてはつらい可能性もある。 実際のところは不明だ。

このように半導体メーカーの鼻息は荒いのだが、PDAの売り上げは 落ちてきている。自社製にこだわるのもいいが、それができるのも、 ソニーがPalmで(日本で)トップだからだ。それに、自社製にできる だけの技術者を集められるのも、ソニーならではだろう。 出荷量は携帯電話の方がはるかに上だ。商売を考えるとそちら なのかも知れないが、技術力をアピールするならPDAなのだろう。 ソニーショックによりモノ作りの初心に戻りつつあるから意識改革の 1つとして開発されたのかも知れない。

[リンク]。
http://ne.nikkeibp.co.jp/mobile/2003/07/1000019255.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0723/samsung.htm


Keyword解説

『ARM』

英Advanced RISC Machine社の略。または、同社の設計したプロセッサの アーキテクチャ(基本構造)。ヨーロッパの携帯電話で 圧倒的なシェアをもっていたため、組み込み=ARMとなった。 1987年、英ACORN社とApple社が共同出資して設立してできた 会社で、AppleのPDA「Newton」のプロセッサにARMが使われていた。 その後、WindowsCEやPalmでも採用された。


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